MS法人とは、メディカルサービス法人の略称です。

法的な性質は、通常の会社そのもので、法律上「MS法人」という法人形態があるわけではありません。

医療法人は公益法人として営利事業を禁止されているため、直接売店などを営むことができません。
また、医療機関に対して医療機器や化粧品等の販売を行うこともできません。

MS法人は、このような医療法人が直接行うことのできない営利事業を医療法人に代わって行うことのできる法人です。

MS法人が行うことの多い事業内容としては、次のようなものがあります。

① 病院の土地や建物を貸付ける不動産事業

② 診療報酬の請求業務の代行

③ 病院で使用する備品類の管理。販売業

④ 医療法人に対する医療機器のリース業

⑤ 金融機関からの資金調達と医療法人への経営資金の貸付け

MS法人は、一般の会社と同じですので、その設立に当たっては、医療法人等の設立とは異なり監督官庁の認可は不要です。

定款の認証、株主総会・取締役会等の決議、出資金払込みを経て、登記を行うことで設立できます。

つまり、MS法人の設立は通常の会社と同じように行います。

ただし、化粧品や医薬部外品の製造販売、医療機器や医療機関への医薬品の販売など行う場合には、別途、許認可や届出が必要になりますので注意が必要です。

MS法人を設立するメリットとしましては、節税対策になる点がございます。また病院経営の点から見ますと、次のようなメリットがございます。

① 医療法人とMS法人との経営の分離
経営を分離し、例えば、保険請求等の医療事務等をMS法人に任せることで、医療に専念することができます。② 医業と連携した新たなビジネス展開の可能性
MS法人は医療法に規制されることはないため、多様な業務が可能になります。

医療法人と連携して、医療機器や化粧品の製造販売、訪問介護やデイサービス・デイケアなどの福祉サービスを始めることも可能となります。

③ 資金調達
資金調達の手段が増えることで医療法人は安定的な経営を行えるようになり、医療に専念することができます。